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7月28日に社会福祉法人長生園のあゆみの基本となりました「養老施設光華園」物故者の法要が行われました。法要には園部町南八田「曹源寺」岡島住職様にお世話になりました。
戦後間もない混乱期の昭和28年7月28日に船井郡仏教会が「路傍に彷徨う如き、身寄り無き老いたる人々の最後の拠り所」として養老施設光華園を設立しました。まだ「福祉・介護」という言葉や考え方が熟成されてていない時代、誰もが生活に苦しい時代に船井郡地域に福祉の大きな光を発した施設でもありました。ダム建設の作業員宿舎を改造した施設は船井郡仏教会、地域の篤志家、地域住民に支えられましたが、その運営状況は大変厳しいものがありました。福祉の灯りを消し去ってはいけないと国・京都府が船井郡各町に働きかけ、昭和31年11月15日に光華園を吸収する形で「社会福祉法人長生園」が設立されました。多くの先輩の言葉では言い表せない苦労のもとに現在の長生園があゆみを進めております。民立民営の長生園に仏間が整えられておりますのも、このような経緯が大きく関係しております。平成26年度開設の「あんしんサポートハウス光華苑」は、旧光華園が設立されて60周年を迎えるにあたり、単に、名称を引き継ぎ、建物を作ったのではなく、旧光華園の先人達の思い・願い・精神を現代の世に甦らせ、発展させていくための大きな意味を持つ施設なのです。
旧光華園跡地は現在ダム湖の底にあり、物故者の方々も暗い冷たい水の中に眠っておられることもあり、今回の法要が行われました。
職員一同が心新たに先人達の思いにふれた機会でもありました。

あんしんサポートハウス光華苑にはその歴史を刻んだ石碑があります。