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日々の報道を見聞きしていると、
「オミクロン株は重症化しないから大丈夫。」
「インフルエンザと同様の対応にすべきだ。」
「海外ではマスクもしなくてよい。」
「ワクチンに効果がないのでは。」…
高齢者や基礎疾患がある人は重症化する恐れがあるという声を落ち消すほど、
世の中は、以前のような生活に早急に戻していくべきだという流れになっているように感じます。

園内でのクラスター発生により、実際に新型コロナに対応すると、世の中の雰囲気とは全く違うことを目の当たりにしました。

感染力の強さ、感染の速さ、突然の急変、特効薬がない、今までに経験したことの無いものでした。



集団感染発生と同時に事務所前には、すべての備品・消耗品を用意し、状況が変化してもすぐに対応できる体制が作られました。





万が一に備えて備蓄していた「N95マスク」「化学防護服」「使い捨てエプロン」「消毒薬」…
一気に消費しました。






感染フロアでの個人の装備です。
〇N95マスクの上にサージカルマスク
〇使い捨てエプロン2枚重ね
〇使い捨て手袋2枚重ね
〇アイシールド、フェイスシールド、ヘアキャップ着用
〇一作業ごとに手指消毒ができるように消毒薬をポシェットに入れて斜め掛け



感染を防ぐためには、装備の正しい着脱が必要です。
互いにチェックしながら業務にあたりました。

感染症対応の装備は、息苦しく、動きにくく、見えにくく、聞こえにくく、汗だくになります。
ほんとうにお疲れさまでした。




対応中のフロアの様子です。
レッド、イエロー、グリーンにゾーン分けされ、それぞれのゾーンでの装備が細かく決められています。







2月は、日本全国で感染が大きく広がり、高齢者施設、病院等でのクラスターが多数発生しました。
消耗品は需要と供給のバランスが崩れ、出荷規制がかかり、注文数が確保できないものもありました。
備蓄倉庫の消耗品がどんどん消費する中、京都中部総合医療センター様からは、N95マスク、消毒薬等、たくさんの消耗品の支援をいただきました。
また、京都中部総合医療センター感染症対策チーム、京都府南丹保健所の皆様から感染症対策の専門的な指導を受けました。

職員の感染により人数が少なくなったフロアへは他施設、他部署からの応援体制を作り、勤務体系も大幅に変更しながら、みんなが一丸となって収束に向けて動きました。

約一か月間、重装備で汗だくになりながら、自身や家族の感染を恐れながら、様々な悲しい出来事を体験し、心も身体もクタクタになる中、ほんとうに多くの皆様に力をいただきました。
ご家族の皆様、関係各業者の皆様、協力医療機関の皆様、南丹市等の行政機関の皆様、
あたたかな励ましや、力強いお支えをいただき、心よりお礼申し上げます。

どんな時でも「和み、尊厳、安心」を守るために、今回の経験を「糧」とし、しっかりと前に進みたいと思います。