長生園 創立68周年のごあいさつ
旧船井郡6町が中心となり、昭和31年に社会福祉法人長生園が設立され68年が経ちました。
当初50名から出発した長生園も、今は約400名を超えるご利用者様をかかえる施設になりました。
この間、多くの困難に直面することもあったと思いますが、地域の皆様や関係団体様より、ご協力ご支援を賜り、また職員の皆様の貢献により今日を迎えることができました。感謝申し上げます。
今なお集団生活を脅かす『コロナ感染症』、高齢者の皆様におかれましては重症化のリスクが高いため、施設内では感染症対策をしながらの事業の運営を継続しています。
私は3年前に理事長として、3月に他界した父の後継者として長生園をお預かりしました。この間、自然災害や異国の地では戦争、物価高騰と法人の運営、家庭生活に打撃を与え続けています。法人では、経営改善計画を立て去年から資金の見直しや、実際に経費の節減も進めております。良い歴史は残し、みんなで新しいものを創造性を働かせて取り組んでいくことこそ、この施設を守り高齢者とその家族、そして私たちの生活を守っていくこと。
『和み・尊厳・安心』という法人の理念。『縁ある人を幸せに導く』というビジョン。この理念とビジョンの目的から一貫性を通して事業を進めていく。いつまでに何をするのかという目標に『2030年日本最高峰の福祉施設にする』と掲げ、計画化し、日々優先順位を守って実践していく。この理念経営をすることが大切と考えます。
『和み』は高齢者には『和顔愛語』で接せること。『和顔愛語』とは穏やかな笑顔と思いやりのこと。職員同士も笑顔で協力し合える組織であること。
『尊厳』は大先輩である高齢者から学ぶ姿勢を常に持つこと。私たち自身も互いの違いを認め良いところは尊重し、共に貢献し合える仲間であること。
『安心』は心の平安を大切にし、安らかな環境を整える。働く者にとっても恐れや不安のない自己成長できる組織であること。
この目的に常に立ち返り、一貫性をもって施設運営をしていきたいと考えています。
長生園の目標『2030年 日本最高峰の福祉施設』とは、
*地域に認められ、誰もが安心して生活できる介護施設(ファン化している状態)である。
*職員自身が目的目標を持ち、それが実現している状態。自己実現の場所になっていること。
*5つの基本的欲求をバランスよく満たしていること。
(5つの基本的欲求とは、生存の欲求、愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求)
*職員が貢献に見合う報酬を得ていること。
前理事長から受け継いだバトンを次の世代に繋ぐことが私の使命と考えています。
今後ともご指導・ご協力・ご支援をたまわりますようにお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。
社会福祉法人 長生園
理 事 長 中村 裕予