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1956年、当時の船井郡6町が中心になって設立許可を受け、発足して67年を迎えました。当初終戦後のまだ世の中が落ち着かないころに、身寄りのないご老人のための最後のよりどころとしてこの施設がつくられたと聞いております。

67年間、地域の皆様のニーズにお応えしながら、現在の施設へと成長してまいりました。

この間に、大きな課題や多くの困難があったかと思います。今日の施設に成長しましたのも、地域住民の皆様、歴代の役員様、関係行政機関等からの数えきれない善意や、ご協力、ご指導を賜りましたこと、そして、職員の皆さんの、高齢者支援の貢献があったからだと思っております。

近年では、新型コロナウイルス感染症が大きな影響を与えましたが、『第5類』になり『WITHコロナ』の中でも、いつ施設内で高齢者や、職員に感染したとしても速やかに対応できるように、職員みんなで知恵を絞り、対策、体制の構築をしてまいりました。

積極的にワクチン接種も受け、コロナ感染症が現場で発生してもクラスターを起こさない、感染を最小限にとどめる努力をしてまいりました。おかげで最近では、最小限におさまっております。

南丹市の、令和5年9月現在の総人口は、30,257人、高齢化率は上昇の一途で36,0%、そのうち、85歳以上の後期高齢者は2,520人、後期高齢者比率(高齢者に占める後期高齢者比率)は57.6%となっています。後期高齢者の増加を背景に、介護保険サービスの利用者も増加しており、一人暮らしの高齢者や認知症高齢者など、支援・介護を必要とする高齢者が今後も増加すると言われています。地域で暮らす全ての人々が、一人ひとりの暮らしと生きがいを共に創り、高め合う社会の実現(地域共生社会)を目指すことが求められています。

長生園の目指す目的、『和み、尊厳、安心』という理念を土台に、個人の人権を守り、和やかに思いやりをもって、ご利用者様とその家族に安心を提供し続ける。今こそ理念に立ち返り、職員が共通認識のもと事業を展開していくときと考えます。その先に私たちの物心両面の豊かな人生が待っている、『縁ある人を幸せに導く』というビジョンとともに、目的から一貫して日々の実践まで行動することが大切と考えます。

目標は、2030年、『日本最高峰の施設にする』こと。私の考える日本最高峰は、ここにお住いの高齢者とその家族、職員とその家族全員が幸せな状態であるということです。

 私たちも、ここにおられる高齢者の方々もいつか最後の日を迎えます。私も含め、その皆さんが人生の最期を迎えるときに、『よくやった、幸せやった』と言ってもらえる関りをすること、人生をおくることが大切です。貢献していくことを一緒にやっていきましょう。

そして、ご利用者様、職員とともに、たくさんの「ありがとう」、たくさんの「笑顔」あふれる施設にしていきましょう。簡単ですが、挨拶とさせていただきます。

令和5年11月15日
理事長 中村裕予